院外茶話
    テオ君の物語

    出会い 聞いてはいたけど、ある日、突然にゴールデンレトリバー・ラブラドールの小犬がやってきた。何はともあれ、名前を付けなければならない。以前に飼ったネコはこの作業を怠ったために、一生ネコと呼ばれ、亡くなったときには墓にネ […]

    続きを読む
    自由が丘の眼からうろこ
    自由が丘遺産1防火用水

    火事と喧嘩は江戸の華。江戸の町には火災に備えて水を溜めた桶があちこちにあった。天水桶と言った。この備えが昭和の時代まで続いて、自由が丘にもコンクリート製の水槽がそこかしこ置いてあった。ついでに各家庭の前には、道路の端にコ […]

    続きを読む
    院外茶話
    たぬき饅頭

    限定品の怪 「 季節限定」、「先着十名様限り」 チラシに踊る誘惑の見出しに妻が買ってくるものは、中味がスカスカのカニや一度袖を通したら縫い目のほつれるセーターである。カニの足を切って見れば妻は怒り心頭に発するが、これが反 […]

    続きを読む
    こころの生い立ち
    こころの4:鶏の恐怖

    鶏から鶏肉へ 九十九里で暮らした頃、隣の岡田さんとはよく酒を飲んだ。アウトドア―派の岡田さんは貝や魚を獲って、ついでに浜ぼうふうもとって刺身のつまにした。防風林の中から自生の椎茸も探してきて、ちょっと怖いきの子も平気で食 […]

    続きを読む
    院外茶話
    居酒屋たぬき

    赤ちょうちんは男芸者 いつまでたってもはっきりと覚えている光景があって、暗い畑の中にポツンとぶら下がった居酒屋「たぬき」の赤ちょうちんもその一つ。描こうと思えば、今でも絵に描ける。かれこれ三十年も前のこと、「たぬき」は小 […]

    続きを読む
    自由が丘の眼からうろこ
    緑内障2:老化として

    眼の老化 足腰や歯に比べて眼の老化はあまり目立たないけど、ザっと見てもこんなものがあります。 1)瞼が下がって眼瞼下垂瞼を上げる筋肉が弱くなり、上瞼の縁が瞳の真ん中あたりまで下がると、上の方の視界が狭く感じます。ひどくな […]

    続きを読む
    こころの生い立ち
    こころの3:なぜ菜食主義?

    菜食主義者はなぜ肉を嫌うのか。 自分の周りには一人もいないが、古くはピタゴラス、レオナルド・ダ・ビンチもベジタリアンであった。新しいところではスティーブ・ジョブスなど。同じ採食主義でも、比較的マイルドなのがベジタリアン。 […]

    続きを読む
    こころの生い立ち
    こころの2:地球と生命

    血の池地獄、かまど地獄と聞くと恐ろしい気がするけれど、実は別府で巡る温泉の名称で、こんな地獄なら行ってみたいと思う。仏教で言うところの地獄とはもっと恐ろしいところで、それは八段の階層に分かれているのである。相撲でいえば横 […]

    続きを読む
    自由が丘の眼からうろこ
    九品仏1:極楽の偏差値

    九品仏の名称は浄土宗浄真寺という。九躰の阿弥陀如来像が安置されるのが特徴で、この辺りでは九品仏と呼ばれるようになった。 寺の正面には般舟場とあって、ここは本来質素な念仏道場であった。仁王門をくぐると正面には二本の大イチョ […]

    続きを読む
    こころの生い立ち
    こころの1:浮世根問

    宇宙の果ては? 浮世根問は五代目、柳家小さんが得意とした演目で、江戸の昔から語り継がれる古典。八五郎が物知りの大家を相手に、根ほり葉ほり尋ねね事をして困らせるという筋書きである。最初は「がんもどきの裏表」に始まって、少し […]

    続きを読む
    自由が丘の眼からうろこ
    緑内障1:自覚症状

    緑内障の自覚症状は? 緑内障の自覚症状は視野が欠けてくるものですが、真ん中付近から見にくくなることもあるし、まわりから欠けることもあって一概には説明ができません。ただし、初期から中期にかけて自覚症状はほとんどないので、自 […]

    続きを読む
    院外茶話
    京都に行こうかな?

    江戸っ子 「こちとら江戸っ子でえ。殴るんならおれを殴れ」 たんかを切ったまではいいけれど、双方から殴られてようやく事態はおさまった。こんな余計な仲裁をする江戸っ子とは何者か。江戸で生まれて、江戸で育った町人のことを江戸っ […]

    続きを読む